成功事例インタビュー

医院を譲渡(承継)された方、譲受けられた(継承開業)方の貴重な体験談をお話しいただきました。

●千葉県柏市 なのはな皮膚科・形成外科 倉富英治先生 インタビュー

医院(クリニック)継承、事業譲渡、新規開業への決意など
貴重な体験談をお話頂きました。先生の声をご覧ください。

 

Q1.継承開業されてから約4ヶ月経ちますが、現在の心境をお聞かせ下さい。

患者さんが多くて大変というのが現状なのですが、医院継承の良い所でもありますけど、私は今までこんなに多くの患者さんを一度に診た事がないので、その辺が少し苦労しています。

それと皮膚科以外に形成外科を行っていますので、形成外科の手術を間に入れてしまうので、さらに忙しくなっているという状況で、もうちょっとやり方を変えなきゃいけないかないという気持ちです。

千葉県皮膚科クリニック医院継承①

なの花皮膚科・形成外科建物外観

Q2.開業を考えたきっかけはいつ頃ですか?

去年の夏頃には考えていたのですが、本当は春にどうしようかという機会があったんですけど、一度それを行った時は、非常に高額な額を言われて、それはもう中止しました。それで今回は、前の病院にいた時に、実を言うと院長が代替わりして、方針が色々変わったので、まぁ私もそろそろ潮時かなと思って、考えた所に丁度、(メディカルプラスの)濵田さんからお話があったのと、ここにいらした(前院長の)松本先生、非常に良い先生で、ここだったら継承してもいいかなと思う様になったので、会ってみて、やはりここはいいなと判断を下して、継承する事になりました。

千葉県皮膚科クリニック医院継承②

なの花皮膚科・形成外科看板

Q3.当初から継承をお考えでしたか?それとも新規開業を考えていましたか?

両方考えていたのですけど、新規開業は、場所ですよね。立地が非常に重要だと思っているのと、新規ですと患者さんをゼロから集めないといけない、近くに開業すればいいのですが、全く別の所に新規開業する場合、ゼロからという事になるので、当然そのリスクもあるかなと。可能であれば医院継承がいいかなという風には考えていました。

私の同級生とか友人、後輩も含めてですね、開業している時に、新規は今かなり厳しいと。結局患者さん奪い合うような形になって、駅前とか凄い多いじゃないですか。なのでどうしても患者さんを奪い合う感じになっているので、かなり経営も厳しいというのは聞いた事あるんですね。以前私は住宅街の皮膚科をアルバイトした事がありまして、凄い患者さんが来るんですよね。駅から離れているのに。何故かな?と考えた時に、競合の皮膚科が無いという事と、住宅街に多くの方が住んでいて、そういう皮膚科を希望している、という患者さんがいるというのを知っていたので、別に駅近くでなくても、競合店が無くて、住宅街で沢山の患者さんがいるところの方が、経営的にはいいんじゃないかなと。この場所は駅から離れてますけど、患者さんが沢山来てらっしゃるので、良い立地であるという事です。

千葉県皮膚科クリニック医院継承③

倉富英治院長インタビュー

Q4.なの花皮膚科の継承を決断した決め手は何だったのでしょうか?

(前院長の)松本先生、の人柄と、(メディカルプラスの)濵田さんがいい人だったという事ですかね。その二人がやはり大きいですよ。前、横浜の継承物件あったんですけど、やっぱり業者さんも相手の医者も良くなかったですね。いくらでも吹っ掛けるという感じでした。多分あれば業者と医者が結託してるんじゃないかな、という額を出してきました。結局そういう額を高くすれば、業者に入るお金が高くなるので、前の業者さんと比べると、今言ったお二人が非常に好意的で、本当に親切。凄い一番決めてだったと思います。そうしなければここには来てないです。

Q5.継承するにあたって、当初の想定とは違った事はありましたか?

スタッフの方は非常に一生懸命。新しく形成外科が入ったので、それに対応しようとして努力してもらっています。そのおかげで手術も出来ますし、毎回私が来てスケジュール見てるんですけど、いつも手術が行われている状態だし、患者さんの数ですけど、季節変動性がある科なんですね。皮膚科って。だけども今は結構一定で、この間も正月が109人。この間の月曜日が108人と、100人越えが時々ある様になって、これは(前院長の)松本先生の貢献が大きいと思いますが、患者さんも減らずに、順調に来ているのかなという印象です。

千葉県皮膚科クリニック医院継承⑤

なの花皮膚科・形成外科入口

Q6.「なの花皮膚科」を「なの花皮膚科・形成外科」として継承された考えをお聞かせ下さい。

私は元々形成外科医の専門医で、皮膚科は、15年位前に大分へ赴任した時に、皮膚科の先生と仲良くなって、やっぱり皮膚科を勉強しないといけないなと。形成外科をやりながら思っていたんですね。その時に皮膚科を色々教えて頂いて、皮膚の事を色々知る事によって形成外科にも反映できると。一緒に勉強してきて、実際に臨床に出た時に、皮膚科の患者さんの絶対数が多いんですね。その中に形成外科の患者さんが埋もれているという感じなので、形成外科単独で開業するのは難しいと考えて、皮膚科・形成外科、形成外科もやりたいと思っていたので、皮膚科だけではなくて、形成外科も併設したいという事で、こういう名前になりました。

スタッフが皮膚科ばかりやられてきた方々なので、しょうがないとは思いますけど、形成外科はどういう事をするのかというのを知って頂いて、どういう手術があるというのを徐々に教育して、知ってもらうという感じで、今徐々にそれは浸透し始めているという状況で、まだまだ本当の形成外科の手術を知っていただく為には、もっと私の努力がいるかなと考えています。

Q7.開業準備の中で一番印象に残っている事は何でしょうか?

スタッフと上手くやれるかなというのと、開店資金がどれぐらい必要なのか?全く分からなかったので、(メディカルプラスの)濵田さんと話して貰ったんですが、ローンを組むか、今の貯金で何とかいけるか?その辺がちょっと悩ましかったですね。実際は(前院長の)松村先生のご厚意で、色々な援助をして頂いたので、自己資金で何とか乗り越えられているんですが、通常は、新規開業にしても医院継承にしても、それなりの運転資金が必要になるかと思うので、お金と人ですかね。そこの不安と期待と、両方あったんですけど、不安の方が大きかった気がします。今は不安は無くなって、スタッフとは上手くやれていると、自分では思っているのですが、後は患者さんが沢山来た時にどう対応するのか、考えないといけないのかなと。

千葉県皮膚科クリニック医院継承④

なの花皮膚科・形成外科受付

Q8.これから開業をお考えの先生方にメッセージをお願い致します。

医院継承される側の方は、当然それなりの理由があるので、売りに出したり、人を求めているわけですよね。その理由がどういう理由なのかによっては、継承物件もいい場合と悪い場合があると思います。私の場合、患者さん中心に考えている先生で、自分が辞める事で患者さんに迷惑をかけるので是非継承して欲しい、今回はそういう理由だったんですね。閉院にする事は簡単だったらしいんですが、患者さんに迷惑をかけて、この辺の皮膚科が無くなるという事を、凄く危惧された先生なので、理由が純粋で、この先生の理由であれば、本当に良い継承物件かなと。確かに患者さんが少ない、評判が悪い。どこかに移動する為に継承物件を出す様な場合は、それはよろしくない。むしろ新規に立ち上げた方がまだいいかなと。結局患者さんが来ないという事は悪いイメージがあるので、そこを引き継ぐと悪いイメージのまま開業してしまう。いくら良い先生が来てもそのイメージを払拭するには、時間が必要になるし、その間に色々な苦難が待ち構えている気がします。