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クリニック・医院を開業する際の重要な立地について

  • 医療継承コラム

本日はクリニック・医院を開業する際に重要な、「開業立地」についてお伝えいたします。
ビジネスをする上で、立地は非常に重要な要素です。特に開業時の立地条件については、その後の経営状況を左右するポイントとなります。一般企業も出店計画を立案する際には、立地条件をとにかく重視し、何度も何度も吟味を重ねて出店します。クリニック開業のケースでも同様ですので、立地条件については重視する必要があります。
こちらの記事では、開業に関する立地条件について解説していきます。

クリニックの好ましい開業立地とは?

居住物件を選ぶ際、駅からの距離を重視するかたは多いはずです。たとえば、徒歩30分の物件よりも徒歩15分の物件を選ぶ、徒歩15分の物件よりも徒歩5分の物件を選ぶ、というように。
しかし、クリニックの開業立地を考えた場合、駅からの距離以外にも多くの要素を複合的に加味しなければ、開業後の集患に関する正しい予測はできません。主要な幹線道路に面しているのかどうか、バス停が近くにあるかどうか、住民の移動手段は何がメインか、学校等の教育機関が近隣に存在しているかどうか、商業圏(スーパーマーケット等)への利用通路沿いでの開業かどうか。こうした要素を多角的に分析し、どれくらいの集患が見込めるか、どのような患者層が多くなりそうか、などを開業前に分析するわけです。
基本的には、「住民からクリニックの存在を認知される立地条件」が、集患の上では有利になります。最も重要なポイントは、「クリニックの建物が視認できるかどうか」ということでしょう。自宅や買い物場所、毎日通う学校や会社の近くといった、生活導線上にクリニックがあることを認識さえしてもらえれば、何かのついでにその医院へ行ってみようかという気になる人が多いのです。そして、一人の信頼を得ることができれば、その家族や友人といった周囲のかたに足を運んでいただくきっかけにもつながります。
すなわち、クリニックの存在を認知してもらえる立地での開業が、クリニック経営を軌道に乗せるための第一歩ということなのです。近年ではインターネットの口コミによる集患が注目されています。もちろん、インターネットの口コミは重要ですが、現状では生活導線上に近い場所で開業する方が、直接的な来院につながっているという調査結果※もあります。もしも、開業立地で集患に不利な影響を及ぼしそうなファクターがあれば、それを事前に洗い出し、広告や看板による対策をしなければ、クリニック経営において大きな不利益を被る可能性があるのです。
※H29年受療行動調査(厚生労働省)によれば、病院を選んだ理由のうち、「交通の便が良い」が27.2%で最も高い割合でした。また、小病院を来院した理由では、「家族・友人・知人からの紹介」が25.9%で、交通の便に次ぐ理由に挙がっています。

【参照】厚生労働省 H29年受療行動調査

クリニックM&Aで理想の開業立地を手に入れる

クリニックの開業場所を探す際には、専門業者を使って「診療圏調査」を行うことが一般的です。要するに診療圏を設定し、どれくらいの患者さまが集まるのかを調査するマーケティングのことです。
ただ、実際に開業立地の候補地を選定し、診療圏調査を行ったとしても、優れた集患が行える立地であるとは限りません。優れた立地であればあるほど、既に競合となるクリニックが開業しているケースがほとんどだからです。
このような場合には、クリニックM&Aによって既に開業しているクリニックを事業承継するという選択肢があります。既存の実績あるクリニックであれば、すでに集患に成功しているということに他なりません。従って、むずかしいことを考えずとも、ある程度の集患は約束されていることになります。
このほか、クリニックM&Aであれば初期投資(イニシャルコスト)を抑えやすいというメリットもあります。開業立地でお悩みの先生がいれば、クリニックM&Aを視野に入れてみてはいかがでしょうか?

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