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成功するクリニック開業立地えらびのポイント

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こんにちは。メディカルプラスです。本日はクリニックを開業する際に重要な要素である「開業立地」について、コラムを展開してまいります。立地は経営の成功に大きな影響を与える要因です。一般の企業も新しい店舗を計画する際には、立地条件を非常に重要視し、繰り返し検討を重ねてから出店を決定します。クリニックの場合も、開業する場所を選ぶことの重要性は言うまでもありません。こちらの記事では、開業の際に考慮すべき立地条件について詳しく説明していきます。

クリニック開業における理想的な立地条件とは

一般の方が住まいを選ぶ際には、生活の利便性や駅からの距離、公共交通機関へのアクセス、スーパーマーケットや学校までの距離など、日常生活に密着した利便性を基に判断することが一般的です。同様に、クリニックの開業立地選びも重要です。もちろん、主要都市と郊外では集客戦略は異なりますが、駅からの距離、幹線道路へのアクセス、バス停の近さ、住民の移動手段、近隣の教育機関の存在、商業圏(スーパーマーケットなど)への利便性など、多岐にわたる要素を分析して、集患の見込みや患者層の予測を行います。

一般的には、「近隣住民にクリニックの存在が認知されやすい立地条件」が集患に有利とされます。最も明白なポイントは、「クリニックの建物が視認できること」です。ご自宅からの通勤路や買い物途中、学校や職場に通う経路上にクリニックがあれば、気軽に立ち寄るという意欲が湧きやすくなります。そして一度来院して信頼を築ければ、その患者が周囲の家族や友人にクリニックを紹介しやすくなります。つまり、クリニックの存在を認知される立地は、集患戦略の一環として、クリニック経営を成功に導く第一歩と言えるのです。

インターネット時代の立地と集患の関係

クリニックの立地と集患の関係については、昨今の情報化社会においてかならず考えておくべき点といえるでしょう。2023年現在、インターネット環境は日常の一部となり、若年層から高齢者までがスマートフォンを所有しています。多くの方々が日常生活で「Web検索」を行い、ウェブ上での評判を確認しており、クリニックについても同様に評価が行われています。インターネット上での口コミ・評判は集患において非常に重要で、その内容には診療内容のみならず「駅から近かった」「閑静な住宅街の中で落ち着けた」「道が複雑でなく分かりやすかった」といった、立地に触れた情報も少なくありません。

厚生労働省が発表した「令和2(2020)年受領行動調査(確定数)の概況」の、外来患者が病院を選ぶ際の理由に関する統計データでは、交通の便がよいことが挙げられています。こういった意見が、仮にWeb検索ですぐにたどり着けるインターネット上の口コミに反映された場合、集患に影響を与える要因になると考えられます。

20230818_外来・入院別にみた病院を選んだ理由とは(column3326)グラフ
【出典】厚生労働省 令和2(2020)年受療行動調査(確定数)の概況

このデータはあくまで病院が前提ではありますが、クリニックに対しても親和性の高い結果と言えるでしょう。外来患者が病院を選んだ理由回答で一番多いのは「医師による紹介39.2%」、ついで「交通の便が良い27.5%」、僅差で「専門性が高い医療を提供している26.9%」「家族・友人・知人からのすすめ17.4%」「医師や看護師が親切15%」「建物がきれい・設備が整っている7.8%」その他「14.6%」となっております。意外に感じられるかもしれませんが、専門性が高いクリニックや家族・友人・知人のすすめより、交通の便が良いという理由の方が多いという結果となっています。このような統計データも参考に、クリニックを開業されるのであれば地域住民の生活導線上の立地を探し選ぶこと、また、開業立地で集患に不利な影響を及ぼしそうなファクターがあればそれを事前に洗い出し、必要に応じてクリニックのWebサイトでポジティブなマーケティングを行う、また広告や看板による対策をしなければ、クリニック経営において不利益を被る可能性があるのです。

集患対策を徹底解説!クリニック開業前にすべきこと

クリニックM&Aで理想の開業立地を手に入れる

クリニックの開業場所を見つける際には、多くの場合、専門業者による「診療圏調査」が行われます。これは、診療圏を明確に設定し、患者の集まる数をマーケティング的に調査する手法です。ただし、開業立地が診療圏調査に適うからといって、必ずしも優れた集患が行えるとは限りません。なぜなら優れた立地ほど、既に競合するクリニックが存在することが多いからです。

こうした状況で考えられる選択肢として、クリニックМ&A(Mergers and Acquisitions)があります。これは、既に開業しているクリニックの事業を承継する方法です。既存の実績があるクリニックは、すでに集患に成功していることがほとんどです。そのため、新たに立地を検討するよりも、確立された集患力を活かすことができます。
さらに、クリニックМ&Aには初期投資(イニシャルコスト)を抑えるメリットもあります。開業立地に悩んでいる医師の方にとって、クリニックM&Aは検討に値する選択肢と言えるでしょう。新たなクリニックを始めるのに伴うリスクや労力を軽減しつつ、安定した基盤のもとで活動することが可能です。

このように、クリニック開業場所の選定においては、М&Aという視点も重要です。自身の状況や目標に合わせて、最適な方策を選ぶことが成功への一歩となるでしょう。

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