クリニック継承(M&A)におけるトップ面談時の服装について

INDEX
こんにちは。メディカルプラスです。
クリニック継承(M&A)の交渉において、その成否を大きく左右すると言われているのがトップ面談です。先日、継承開業を検討中の先生と初回面談をし、M&Aの全体的な流れを説明した際、「トップ面談は一般的に、どこまであらたまった服装で行くものですか?」と質問をいただきました。そこで今回はトップ面談時の服装をテーマに展開したいと思います。
クリニック継承におけるトップ面談とは
クリニック継承(M&A)におけるトップ面談とは、譲渡側と継承希望側がはじめて、直接の顔合わせを行う場です。クリニック継承に関する契約内容をはじめ、継承後の運営方針といった重要なことをすり合わせる、非常に重要な機会と言えるでしょう。この場でのお互いの印象は、その後のスキームを進めていくにあたり双方の関係に大きな影響を与えるため、服装には気を配りたいシーンです。
一般的に多いのは、やはりビジネススーツ
一般的なトップ面談の服装についてですが、トップ面談はビジネスシーンであることから、「最も多く着用されているのはビジネススーツ」と言えるでしょう。ビジネススーツの着用により、真剣に取り組んでいる姿勢を示すことができます。その理由を下記にまとめましたので、ご参考ください。
理由1.「相手への尊敬や信頼を正しく表現することができる」
ビジネススーツは、礼儀正しさを表現する服装として認知されています。そのため目の前の相手に対し尊敬や信頼をしっかり伝えることができます。クリニック第三者継承のトップ面談に際しては、共に人の健康に向き合う「医療」という共通点から、面談前にすでにお互いへの尊敬や信頼にも似た土台があり、相手の人物像に期待を抱いていることが少なくありません。ビジネススーツを着用することで、正しくマナーを守る姿勢を表現することができます。
理由2.「社会性と堅実さを強調することができる」
ビジネススーツの着用で、堅実な人物像を強調することができ、クリニックの経営者としてふさわしい印象を伝えることに繋がります。後継者候補は経営者やマネージャーとしての自己アピールに役立ち、譲渡側が期待するレベルのプロフェッショナリズムを表現するためにも、最適な服装と言えるでしょう。
理由3.「経営者としてのイメージを高められる」
譲渡側としては、これから自身のクリニックを譲り受ける方が経営に向きあえる人物かどうか、またそのポテンシャルについては、大きな関心ごとです。クリニック経営と円滑な運営をバトンタッチできる、責任感の感じられる人物を選定したいと考えますので、ビジネススーツの着用は、経営者としてのイメージを高めることに繋がります。
スーツ着用時にネクタイは必要?
ネクタイ着用についてもご質問をいただくことがあります。ネクタイは、ビジネスマナーの一つとして認知されていますから、ビジネススーツにネクタイを合わせることで、より礼儀正しい印象になります。そのため着用をおすすめしています。
カジュアルな服装で臨むリスクは?
このようにビジネススーツには、専門性とプロフェッショナリズムを表現できるという利点がありますが、逆にカジュアルな服装でトップ面談に臨むことで想定できるリスクをいくつか挙げさせていただきます。
リスク1.「礼儀正しい印象が薄れる」
相手の尊敬と信頼を得ることが難しくなり、失礼と受け取られる可能性が生じます。また、トップ面談前に十分に準備していないのでは、という印象を与えることもあります。
リスク2.「経営者としてのプレゼンスが低くなる」
クリニックを運営するためには、経営者としてのプレゼンスが重要です。カジュアルな服装ではその自信が感じられず、十分な説得力を持って話すことができない可能性があります。
リスク3.「ビジネスマナーがないと誤解される」
トップ面談はビジネスシーンにつき、意図があってカジュアルな服装で臨んだとしても、ビジネスマナーを知らないと誤解される可能性があります。
あえてビジネススーツ以外が望ましいケースも
ここまで「一般的にはビジネススーツが多く着用される」ことと「その理由」についてお伝えしてきましたが、逆にあえてビジネススーツ“以外”が望ましいケースもあります。ビジネススーツは「きちんと感」を表現するため、患者さんではない通常の来客としては目立つことがあります。そのためトップ面談前後の状況を把握しているのであれば、状況に寄せた服装で面談に行く気遣いが喜ばれることもあるのです。
たとえば、売手側のクリニックに従業員がいる時間にトップ面談をすることになり、「ビジネススーツ以外のカジュアルな装いでお願いします」とリクエストがあったケースを弊社ではお手伝いしたことがあります。最も大事なのは、売手・後継者候補の双方が「有意義なトップ面談だった」と感じる時間になることと考えますので、メディカルプラスが継承支援を行う際にはその点を重視し、総合的な観点から気持ちよくお話のできる場になるよう、サポートしております。
気になる時はアドバイザーに質問を
個人で第三者継承を進めているのではなく、M&A支援企業が間を取り持っている場合は、アドバイザーが売手の事情を熟知しています。ぜひ質問して疑問を解消してください。
実際にはクリニック譲渡側は、トップ面談時の服装一点ですべてを判断することはなく、後継者候補の医療理念、クリニックとの親和性、意欲等を見極め、総合的に判断していきます。しかし第一印象は大切であり、お互いの貴重な時間を使っての折角の機会です。気持ちよく話の弾むトップ面談のために、当日の服装にも気を配り、最大限の自己プロデュースをすることをおすすめいたします。
無料相談実施中
当社はクリニックを専門とするM&A仲介会社です。これまで数多くのクリニックM&Aを手掛けてきました。これまでの成約事例を通じて蓄積された専門的なノウハウにより、これからも地域医療の継続に貢献したいと考えております。当社では無料相談を実施しております。医院継承(承継)をご検討中の方、クリニック売却買収、医療法人M&Aをお考えの方は、こちらより【✉お問い合わせ】お気軽にお問い合わせください。
クリニック譲渡案件と、譲受希望者条件が閲覧可能になります。また最新の譲渡案件・継承開業に関する情報をいち早くお届けいたします。情報収集の効率化にお役立てください。
人気記事
- 2025年08月15日
譲渡 譲受MS法人とは?医療法人との違いと取引時の注意点
こんにちは。医院継承・クリニックM&A支援のメディカルプラスです。院長先生や開業をご検討中の先生方とお話しすると、よく出てくるのが次のようなご質問です。 - 2025年08月08日
譲受一般社団法人のクリニック開設方法 ~注意点と医療法人との違い~
こんにちは。医院継承・クリニックM&A支援のメディカルプラスです。今回は、弊社で継承支援の際に先生方と話題になることが多い「一般社団法人によるクリニック開設方法」について解説いたします。近年、「一般社団法人」という法人形態でクリニックを開設するケースが注目されており、2023年以降は一部都市部で実際の開設事例も見られ - 2025年12月01日
譲渡 譲受クリニック閉院(廃院)時に必要な手続きについて
こんにちは。医院継承・クリニックM&A仲介支援のメディカルプラスです。日頃より、閉院(廃院)と譲渡(継承)のどちらを選ぶべきか悩まれている院長先生から、さまざまなご相談をいただきます。その中でも特に多いのが、「閉院を選択する場合、どのような手続きが必要なのか」というお問い合わせです。過去記事では、廃院に伴うおもな費用やその背景にある負担について、また
最新記事
-


譲渡 譲受クリニック閉院(廃院)時に必要な手続きについて
こんにちは。医院継承・クリニックM&A仲介支援のメディカルプラスです。日頃より、閉院(廃院)と譲渡(継承)のどちらを選ぶべきか悩まれている院長先生から、さまざまなご相談をいただきます。その中でも特に多いのが、「閉院を選択する場合、どのような手続きが必要なのか」というお問い合わせです。過去記事では、廃院に伴うおもな費用やその背景にある負担について、また -

譲渡 譲受クリニック閉院(廃院)には1,000万円以上かかることも ~どんな費用が必要?~
こんにちは。医院継承・クリニックM&A仲介支援のメディカルプラスです。過去記事では、引退期を迎えた際にどのような選択肢があるのか、閉院(廃 -

譲渡 譲受閉院(廃院)、それとも譲渡(継承)? ~クリニック引退時の判断ポイント~
こんにちは。医院継承・クリニックM&A仲介支援のメディカルプラスです。当社では、クリニックに特化した事業継承支援を専門領域とし、新規開業を検討されている先生から、長年の診療を終え「そろそろ区切りを…」と感じておられる院長先生まで、幅広いご相談を日々お受けしています。その中で多くの先生に共通しているのが、「引退を迎えるとき、閉院(廃院)と譲渡(継承)のどちらを選ぶべきか」というお悩みで




