実査 【 Physical Inspection 】
資産の実在性を確かめるために、監査人が帳簿に計上されている資産の現物を実際に目で見て確かめる監査手続を指します。意味合いとしてはM&Aのデューデリジェンスに近いものがあります。実査を行うことで資産が本当に実在しているのかを確かめることができたり監査証拠をアピールできたりと内部統制の信頼性が増していきます。また、実査は期末日かその直後に実施するのが一般的で、貸借対照表の勘定科目となります。そのため、決算日時点で実在性が担保されている必要があります。M&Aの場合、取引対象となる会社の企業価値判断をするために行われます。