医院継承の流れ ⑨後継者の探索

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医院継承(承継)、クリニックM&A仲介支援のメディカルプラスです。
本日は【医院継承の流れ】の中の⑨後継者の探索についてご説明致します。
後継者の探索方法
概要書が出来たら次はいよいよ後継者の探索を行います。当社では以下の方法により後継者の探索を行っています。
①ご登録頂いている開業希望医師への提案
②当社の既存顧客である医療法人への提案
③買手候補医療法人を抽出リスト化して案件持込
④売却医院の病診連携先に買収打診
⑤提携会社へ案件紹介
それでは①~⑤まで順を追ってご説明します。
①ご登録頂いている開業希望医師への案件紹介
当社には常に複数の開業希望医師からニーズ登録を頂いております。ニーズ登録されている医師は、直接お問合せ頂いた方や、当社が過去に医院継承や開業支援をした医師からご紹介頂いた方など様々です。ご登録頂いているニーズより、エリアや診療内容、時期、希望価格など開業希望条件と照らし合わせ、うまくマッチングできそうな方に対して継承物件の提案をさせて頂きます。
②当社の既存顧客である医療法人への案件紹介
既に当社がご紹介した継承物件を買収したことがある医療法人で今後更なる分院展開を考えている医療法人に対して継承物件を提案します。分院展開を検討している医療法人もその法人ごとに経営戦略や買収基準は異なります。当社は医療法人ごとの経営戦略や買収基準を把握しているので売手の条件と買手の基準を照らし合わせて、うまくマッチングできそうな医療法人に対して継承物件の提案をします。
③買手候補医療法人を抽出リスト化して案件持込
当社では一都三県のクリニックと医療法人が全てデータベース化されています。そのデータベースの中から売却医院との距離や診療科目、経営上の相乗効果などを考慮し、買収に興味を持ちそうな医療法人を抽出しアプローチリストを作成します。アプローチリストが出来たら売却側の院長にそのリストを確認してもらったうえで、買手候補医療法人に継承物件を持込み継承のご提案をします。案件の持込を行う前には必ず売却側の院長にアプローチリストの確認をする必要があります。なぜならあの医療法人には引き継いでもらいたくないという先があったり、近所の医療機関に売却側の情報を知られる可能性があるため近隣の医療法人への打診はNGとする場合もあるからです。
④売却医院の病診連携先に買収打診
院長への事前インタビューでお伺いした病診連携先に対して買収を打診するケースもあります。クリニックの方針により、患者さんに入院する必要が生じた場合、特定の送り先が決まっているクリニックもあれば、特に決まった連携先はなく患者さんの意向により行きたい病院に対して紹介状を書くなどその方針は様々です。前者の特定の病院との結びつきが強い場合は、売却側の院長の意向により、その病院に対して継承物件を持ち込み買収の打診を行うこともあります。病院としても厚労省の方針により平均在院日数が短縮され病床の稼働率が病院の経営に直接関わるこの時代、入院患者の紹介元となるサテライトクリニックの役割は大きいです。
⑤提携会社への案件紹介
提携会社とはクリニックの開業支援や継承支援を行っているコンサルティング会社や会計事務所などです。前述の自社ネットワークだけではなく、提携会社にも案件をご紹介することにより、より広く後継者候補を探すことが可能になります。その結果としてより良い後継者と出会える可能性が高くなります。
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