【第三者医院継承事例】東京都×内科・循環器科クリニック 最終譲渡契約調印

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こんにちは。メディカルプラスです。この度、東京都にあります内科・循環器科クリニックの譲渡契約の調印がありましたので、レポートを公開いたします。本レポートが、第三者医院継承をご検討中の院長先生、また継承開業をご検討中の皆さまのご参考になりますと、誠に幸いです。

本譲渡案件の特徴

当該クリニックは、東京都西部にて開業されてから約20年の長きに渡り、内科・循環器科として地域の患者さん寄り添いながら、あたたかな医療を提供されてきた医療機関です。立地は住宅街で今後も人口増加傾向が見込める一方、高齢者の数も増加傾向であるため、クリニックが閉院することによって地域医療へ大きな影響を及ぼすこと想定されるエリアです。

院長先生と初めてお会いしたのは2024年12月のことです。院長先生には後継者がおらずご自身の加齢に伴う体力面の懸念からテナントの更新時期である2026年3月末の閉院を検討されているなかで、継続して地域医療を守ることが出来る第三者への事業承継についてご興味をもち、弊社にお問合せをいただきました。

本案件の特徴は以下の通りです。

【SM-2383】東京都×内科・循環器科 https://www.medicalplus.info/sell_case/sm-2383/

【クリニックの特徴】

  • 院長先生はご高齢ながらも診療を縮小せず、安定した売上・利益水準と患者基盤を維持されていたため、継承後も運営を軌道に乗せやすい状況だった
  • 駐車場がクリニックに隣接しており、ファミリー層から高齢の患者さんまで幅広く通いやすい環境
  • 慢性疾患を主訴とする患者さんが多く、継承後も安定した収益が見込めた

【本案件の課題】

  • 院長先生の希望するご勇退時期に明確なお気持ちがあり、その時期に継承可能な候補者とのご縁が必要
  • 住宅街に立地していたため最寄駅から距離があり、立地条件を理由に辞退される方も一定数いた

【成約の決め手となった点】

  • 売主様である院長先生が譲渡価格を適正かつ魅力的な水準で提示され、後継者候補が意思決定をしやすい状況が整っていた
  • 院長先生がコミュニケーションを大変スムーズに進められ、後継者候補が安心して検討を続けられる環境にあった
  • 総じて院長先生と後継者双方のコミュニケーションが円滑で、関係者が地域医療継続と継承への情熱を下げることなく意思決定できる状態が保たれた

本案件は2024年12月にご相談をいただき、9カ月後の2025年7月末に成約を迎えました。

院長先生(売主様)からはご相談をいただいた際、「クリニックの内装が経年劣化しているため、後継者は現れないのではないか」と懸念されており、「患者さんとスタッフを快く引き継いでいただきたいので、問合せがないような募集価格を設定したくない」というご意向のもと、後継者の探索を開始しました。

院長先生と打ち合わせを重ねる中で、クリニック周辺に住宅街が多く、内科・循環器科や在宅診療のニーズも高いため今後も伸びしろが期待できる点や、開業から真摯に診療に打ち込んでこられた院長先生のお人柄と経営方針によりリピーターの患者さんが多く継承後も安定した収益が見込める点を、関心を持たれた候補者様に伝えていきました。その結果、複数の候補者様からお問い合わせをいただきました。

その中で、穏やかながらも大変熱量が豊かで、院長先生の患者さんを継承しつつ在宅診療にも力を入れていきたいという候補者様と、トップ面談の機会を設けることになりました。面談では候補者様から多くのご質問事項がございましたが、院長先生は整理された情報を丁寧にお答えくださり、候補者様も継承後の運営イメージを具体的に描けたご様子でした。また院長先生からは、「今後の地域医療に必要なご経験とスキルを有した方であり、お人柄も穏やか且つ熱意があるので、ぜひ自身のクリニック・患者さんをお任せしたい」と大変安心され、想定していたスケジュールどおりにご成約に至りました。

今回のご縁が実を結んだ背景に、院長先生が継承を視野に入れた初期段階から、資料準備や後継者探索にも積極的にご協力くださった点がございます。その院長先生の一つひとつのお心配りが確かな道筋を形づくっていく中で、手を上げてくださった候補者様は地域医療の継続と発展に高い熱意を持ち、継承開業に向けて前向きかつ迅速にご判断されました。こうして双方の想いが結びつく瞬間に立ち会えたことは、私にとっても大きな喜びとなりました。

今後は、2026年3月末のクロージングに向け、引継作業におけるスケジュールを調整しております。クロージングまでには期間がございますが、その日を良い形で迎えられるよう弊社でも引き続き誠意をもって、精一杯サポートを提供していく所存です。

医院継承に関する無料相談実施中

メディカルプラスでは、数あるクリニックM&A成約案件の中から、医師・医療法人さまのクリニック開業を検討する際、また業界における第三者医院継承啓発の一助となることを願い、その一部をレポート公開しています。無料相談を実施しておりますので、医院継承(承継)、クリニック売却買収、医療法人M&Aをお考えの方はこちらより【✉お問い合わせ】お気軽にお問い合わせください。

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この事例を担当したのは、弊社アドバイザー 成塚 航です

コンサルティング営業本部 医院継承事業部 アドバイザー 成塚 航 Wataru Narizuka

    新卒から現在まで一貫して医療業界に従事し、数多くの先生方とお会いしてきた経験を持つ。先生方とのコミュニケーションの中で地域医療の後継者問題に触れ、これまでの経験を活かした課題解決を志し、メディカルプラスに入社。「先生方により疑問を抱かれる点は様々。その抱える疑問を一つでも多く解消する心に寄り添ったサポートをしていきたい」と、丁寧にお話をお伺いする姿勢で日々支援に取り組んでいる。

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