医療法人社団 春日会 春日2丁目クリニック / 医療法人社団 春日会 横山雅大 先生

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春日2丁目クリニック

春日2丁目クリニック 横山雅大 先生 継承開業インタビュー

継承開業を考え始めたきっかけについて教えてください

開業する約5年ぐらい前から、「開業するってどういうことなのかな」と思い、興味を抱いていました。出身が自治医大ですから、プライマリ・ケアに従事していて、前職ではより専門性を高めるということで長く勤務していました。しかし50歳を過ぎて、そろそろ残りの人生をと考えたところで、このまま前職を全うするという道もありましたけれど、最後に開業という形で理想の医療を求めてみたいと思ったのがきっかけです。

実際に開業を決断してから開業までにかかった期間は?

(全体でみると)5年くらいかかったんですけれど、実際に踏み込んで開業に向けての準備をしたのは大体1年くらいです。一回決めると歯車が回るようにどんどん動き始めて。決断するまでには時間がかかりましたけれども、一度決めると歯車が回っていったような感じですね。

メディカルプラスを選んだ理由をお聞かせください

開業するまでに、いくつか他の仲介会社さんなどともお話をして、実際に見学にも行ったりしたんですが、一番メディカルプラスさんとの相性が良かった。お話をしていたり、案件の紹介をいただいたりしている中で誠意ある対応をしていただきましたので、ここに決めようと思いました。
継承にはメリットだけではなく、デメリットもあると思いますけれども。良いところ・悪いところを的確に答えてくれたところ、継承する案件に関して地域のマーケティングなど具体的な数字を示してくれ、クリニックの持つポテンシャルについてもお話ししてくれて。非常にわかりやすくデータも示してくれたところが良かったと思っております。

初めてのM&Aに対して不安などはありましたか?

それはやはり不安だらけですね。今までは大きな組織の中で医療だけをやっていればよかったんですけれど、M&Aという形でお金のやりくり、それから業者との話し合い、全て自分でやらないといけないこともいっぱいありましたので。不安だらけでしたが結果的には思い切ってやってみてよかったと思います。

開業してから印象に残った出来事などありますか?

丁度コロナ禍での開業になりましたので、コロナ禍での診療が今となっては一番印象に残っております。まだコロナが出始めた頃で右も左も分からない状況で、感染症の対策をどうするかということをいろいろな医療機関でやっていたと思いますが、発熱外来も開いて発熱を積極的に受け入れながら、コロナのワクチン接種など地域に貢献するようなことを考えていました。
リスクもありましたが、一生懸命頑張ってきたというのが、今から振り返ると印象に残った出来事です。

コロナ禍での開業をやめようとは思わなかったですか?

一度歯車が回り始めていたところでしたので、開業をやめようとは思いませんでした。むしろ開業して、今できることをどうやってやるべきなのかと。先ほどの発熱外来、コロナのワクチンなどいろいろなリスクもあった中でしたが、今となっては積極的にそういうところに踏み込んで医療を展開できて「断らない医療」ということでやっていたのが、地域のニーズとマッチしたんじゃないかなと思っております。

開業後の集患状況は?

M&A当時は患者さんは1日20人ぐらい来ていたような気がします。地域の認知度も増えてそこに行けば何かやってくれるというようなことが、広がっていったんじゃないかなとは思います。その当時から今3年経ったぐらいですが、2,5倍から3倍ぐらいの集患にはなっているんじゃないかな?と実感しております。

開業した当初に今のクリニックの姿は想像できていましたか?

ここまでの状況は正直考えていなかったですが、開業してから日々目の前の医療を、一生懸命真面目にやっていた結果だと思います。結果的には2.5倍ぐらいの集患にはなりましたが、その当時はこの先どうなるのか全くわからなかったです。
コロナ禍で患者さんも少ないですしその中で何かできること、目の前のことから一歩一歩やってきたのが今に繋がっているのではないかなと、振り返れば思っています。

正直、コロナ禍の時は発熱外来パンクするような状況で、今となっては苦しかった思い出ですが。その苦しいことを乗り越えてきたからこそ今に至っているのかなと思います。特別なことは私はやっていなくて、目の前の患者さんに丁寧に診療を続けていった結果じゃないかなと思っております。

苦しい時に考えるようにしていることはありますか?

「ちゃんとやろう」。 これは別に今に限らないですけれど、病院時代から思っていたこととしてはやれることをちゃんとやろう、普通にやろう。普通がなかなか難しいんですが「ちゃんとやろう」と思っており、ずっと病院時代から今に至っております。

継承したスタッフについて

もともとこのクリニックはスタッフ2人と医師1人の3人体制でやっていたんですが、事務・看護師スタッフは、そのまま引き継いで働いていただいていました。事務の方は途中で事情があって退職され、看護師の方は定年退職ということで一旦退職という形になっていますが、現在は非常勤という形で週に2回診療して勤めてもらっております。人の入れ替わりがいろいろあって大変でしたが今のところ看護師 事務は安定してなんとか形になってきているのかなと思っております。

右も左もわからない状況でしたが、メディカルプラスの濵田さんのアドバイスにのっとり、うまくスムーズに流れていったんじゃないかなと思います。

第三者継承のご感想、また将来継承は考えますか?

うまくスムーズに流れていったんじゃないかなと思います。分からないことばかりでしたけれどいろいろアドバイスをいただいて今となっては大変感謝しています。

将来、継承は考えますか?

(今後の継承は)その時になってみないと分かりませんが場合によってはそういうことも考えてもいいのかもしれません。まだちょっと先のような話もでもあるんですけれども時間は早いですから、そんなことも考えてもいいかもしれませんね。

今後の展望をお聞かせください

1人でこのクリニックをやっているのは、ちょっと限界が近づいてきています。1人で1人の患者さんを丁寧に診療するには時間と労力に限りがありますので、一緒に診療をしてくれるような仲間を探すところ…場合によっては、新たな継承案件などがあればそういうこともチャレンジしていきたいなと思っております。

継承をお考えの先生方にメッセージをお願いします

開業はいいこともありますし、悪いこともありますがやれることは今やっていくというのがいいと思います。大体の人は、病院勤務をしながら今後開業していこうかなと思っていると思いますが、人生は短いですから、思い立った時にできることをやってみる。
失敗はちょっと恐れてしまうんですけれども、失敗を恐れずに真面目に丁寧な診療をやっていけば、それは病院でも診療所でも変わらないと思いますので。やれることをきちんとやっていくタイミングと思いきりだと思います。ぜひ開業される方も頑張っていただきたいと思います。

この事例を担当したのは、弊社アドバイザー 濵田 朋彦です

代表取締役社長 濵田 朋彦 Tomoyuki Hamada

前職時代、多くの患者に惜しまれながらも院長の体調不良のためやむなく廃院するクリニックを目の当たりにしたことをきっかけに「院長の不本意な廃業を無くし、地域医療の継続と発展に貢献する」ことを理念に掲げ、2016年8月株式会社メディカルプラスを創業。

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