旧:中野駅前メンタルクリニック(現:東京中野メンタルクリニック) 大土広将先生

この記事をシェアする

ご経歴

山口大学医学部を卒業後、同大学附属病院や東京武蔵野病院など、複数の精神科医療機関にて幅広い経験を積まれた大土広将先生。2021年に「中野駅前メンタルクリニック」を継承し、診療体制を再構築。患者数は継承から約1年で約3倍に増え、地域に頼られ盛業を誇るクリニックへと成長されました。継承開業という選択をされた背景や、継承から1年を振り返って印象に残った出来事について、貴重なお話を伺いました。(※本インタビューは、旧院名「中野駅前メンタルクリニック」から名称変更される前に取材した内容です。2024年現在は「東京中野メンタルクリニック」として2診体制を整え、さらに充実した診療環境のもと地域医療に邁進されています。)

旧:中野駅前メンタルクリニック(現:東京中野メンタルクリニック)ホームページ

旧:中野駅前メンタルクリニック(現:東京中野メンタルクリニック) 大土広将先生 医院承継インタビュー

医院承継から1年が経ちました現在の心境をお聞かせください

今の心境は「皆さんに感謝」ですね。
とにかく助けられたなという印象はあります。優秀なスタッフだとか人手不足を助けてくれた友人とか、あとは近所の薬局さんとかにもすごく助けられました。先に開業されていた先生方のアドバイスもすごく役に立って、何よりメディカルプラスの力添えもあってすごく順調にやれているなと思っています。もう感謝、感謝ですね。

1日8時間の診療時間の中でなるべくたくさんの患者さんを診たいと思っていまして、特に精神科領域っていうのは新しい患者さんはなかなか予約が取れない状況に今あるんです。そこをなんとか最前線の僕らが診ていかないといけないなという使命感を持っていていました。今は1日7~8人の新患さんが来院されており、とても忙しくやらせていただいています。

開業の経緯をお聞かせください

東京来て8年になるんですが、その中でうっすら開業というのは頭のどこかにありました。ずっと大きな精神科病院だとか総合病院でしか働いていなくて、病状の悪い人ばかり診ていたという印象なんですよね。そういった病院の医療とクリニックの医療はまったく違うので、クリニックの感覚っていうのを勉強するために、東京へ来てからもクリニックの非常勤の仕事はずっと続けていました。

その中で「さあやろう」と思ったのが令和2年の年末で、そこにたまたま転がり込んできたのが継承のお話でした。元の院長先生が僕と同じ大学の先輩だったということや、東京に出てきて最初に住んだのが中野だったということもあって、中野という土地にもすごく縁を感じていました。この継承の話をいただいたとき、これは僕のための話だなと縁を感じて、すぐに話を聞きに行こうと思いました。

引継ぎはスムーズにいきましたか?

トントン拍子という感じです。継承自体はもう本当にスムーズでした。2020年の年末に「お話を聞きたい」と申し込んで…本当に申し込んだのは12月の25日過ぎていたと思います。メディカルプラスの動きがすごく早くて、1月5日に面接できたんです。その後1月7日にここのクリニックに見学に来て、そこで口頭で「お願いします。」みたいな形になっているので。

話をいただいてから10日くらいで継承することを決めていたと思います。もう本当にトントン拍子。スピード感がすごかったな、と思います。

スピード感はいかがでしたか?

僕はもう、どんどん開業に向けて進んでいきたいと思っていましたが、メディカルプラスはそのスピードに付いて来てくれたので、すごくストレス無くやれたかなとは思います。僕らは医者しかできませんので、クリニックを始めるまでがやっぱりすごく大変なんですよね。

賃貸契約だとか保健所や厚生局への申請だとか、税理士や司法書士など今まで会ったことのない人たちを紹介いただいて、そこの各種手続きや銀行融資に関してもサポートしていただきました。正直ほぼ全部やってもらいました。医療のこと以外は全部やってもらったかなと思います。

やりとりはスムーズでしたか?

右も左も正直わからないので信じてついていくしかなかった、というところもあるんですけど。結果的にはすごく心強かったです。電話だとかショートメールで直接やりとりができましたので、すごく対応が早いんです。おかげでストレス無く開業準備を進めることができて、大変心強かったかなと思いますね。

継承で医院を探している人、後輩などいればメディカルプラスは間違いないんじゃないかと思いますので、絶対紹介すると思います。そして、これからも付き合っていきたいビジネスパートナーになっていただきたいなと思います。

医院継承において1番印象に残っていることをお話しください

開業準備中ですと…ぱっと思い浮かぶのは、元の院長先生は奥様と2人でやられていたんですけれども、元の院長先生が体調を崩されて奥様が来れなくなっちゃったんです。ヘルプで来てもらっていろいろ指導を受けながら、患者さんの診療にも少しずつ入りながらやっていたんですが、急に奥さんが来られない状況になってしまい、もう事務が1回2回練習したくらいで本番やり始めたみたいな状態になりまして。あの時はだいぶパニックになりました。あの時は事務の人には、すごく頑張ってもらったなと思います。

新規開業しようか悩んでいる先生方に今回の経験を通して一言お願い致します

クリニックをやるということは、地域の中で最前線の医療をやるということになります。その地域の中で貢献できる医療をイメージして、使命感を持ってぜひやっていただきたいなと思います。患者さんを選ぶんじゃなくて、来た患者さんはなるべく診てあげてほしいなと思います。

というのは、クリニックは患者さんを選ぶケースがすごく多いんですよね。あれは最前線のクリニックがやるようなことじゃないかなと個人的には感じています。ですので、できる限り地域に貢献できる医療というのを胸に秘めて頑張ってほしいなというふうには思っています。まず医療に対する姿勢ですよね。そこはすごく大事だと思うので。

あとは開業となると、新規開業や僕みたいに「継承でやる」といった選択肢もありますが、正直、どちらでもいいとは思います。僕は継承で開業したので、継承のメリットがすごく大きかったかなというふうには感じています。やっぱりここにメンタルクリニックがあるっていうことが、ある程度地域の中で知られているということや、一定数の固定患者がいるとかそういうことは、やはりスタートがとてもしやすかったかなと思います。新規開業を考えるとき、頭の片隅に継承開業というのも選択肢の一つに加えるのは、とてもいいんじゃないかな?というふうには、正直思います。

最後に

あとは何より準備で疲れちゃったらダメなので。準備したものはどこかに吐き出さないといけないですから。そこって、やはりタイミングだとか出会いだと思うんです。僕はすごくタイミングとか出会いに恵まれて、順風満帆にやらせていただいていますけれども。

タイミングだとか出会いだとかそういうのを逃さないようにやっていただきたいな、というふうに思います。

 


大土先生、貴重なお話を誠にありがとうございました。

この事例を担当したのは、弊社アドバイザー 濵田 朋彦です

代表取締役社長 濵田 朋彦 Tomoyuki Hamada

前職時代、多くの患者に惜しまれながらも院長の体調不良のためやむなく廃院するクリニックを目の当たりにしたことをきっかけに「院長の不本意な廃業を無くし、地域医療の継続と発展に貢献する」ことを理念に掲げ、2016年8月株式会社メディカルプラスを創業。

この記事をシェアする

関連記事

会員登録(無料) 案件の詳細閲覧、資料ダウンロード、
非公開案件のご案内が可能になります。
効率的な情報収集にぜひお役立てください。
会員登録無料 ご登録いただくと最新の案件情報
をいち早くお届けいたします。
ご相談・お問合せは
こちら