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譲渡成功事例

金子整形外科内科 金子昌夫元院長 インタビュー

Q1 継承が終わって3ヶ月経ちましたがどのように感じておりますか?

2つあります。

1つ目は、ちょっとした寂しさです。
今までずっと見てきた患者さんより、今でも「他の病院に行ったけど先生が一番良かった、ちょっとやってほしい」と連絡があり、あまりに頼られるので患者さんの家に行って、無料で針治療を2~3回やったこともあります。そういう意味で言うとすこし寂しく思ってます。

2つ目は、自分のやりたいことをするための時間が作れるということです。

クリニックの経営は本当に多忙のため、経営以外の事に集中する時間がありません。クリニックを譲渡したことにより、自分のやりたいことに集中する時間が作れるようになったのは自分にとって大きなことです。自分の理想通り譲渡することができて、本当にありがたいと思います。

Q2 3ヶ月経って自身の変化はありましたか?

今まで忙しかったため、最初の1ヶ月は時間に余裕が出来たことで、心にぽっかり穴が開いているような感じでした。また退職後に患者さんから連絡がきたりすると、心が痛むというか、自分はこのままで良いのかという不安がありましたが、次第に気持ちの整理ができて、今は次のステップに向けてやっていこうと思ってます。
実は週末など、自分の同期のクリニックを手伝ったりしながら、次の準備を進めており、とても充実してます。
また、今は原先生(後継者)が確りと診療されており、職員からも丁寧に指導してくれていると聞いてますので安心してます。

Q3 いつぐらいから医院を継承しようと考えていたのですか?

2018年に職員1名が引っ越しをきっかけに、通勤が難しくなり退職しました。職員がコロコロと入れ替わるのは、患者さんにとっても一定の負担がかかりますので、早期に現状を変えようと努力しましたが、それから約20名が入職退職を繰り返し、中々思い通りにならず、私にとって大きなストレスで、精神的にも肉体的にもきつかったですね。
この状況が約1年間続き、妻とも今後の事について何度も協議を行いました。クリニックを辞めたあとの患者さんのこと、職員のこと、自身の進退のことなどを考え、決断するまでに時間がかかりました。
メディカルプラスに後継者探しをお願いするにあたり、継承は初めてですから段取りなどわからない事だらけで不安はありましたが、幸いなことに一生懸命支えてくれてスムーズに継承できたことは、メディカルプラスのおかげと本当に感謝しております。

Q4 クリニックの廃院は考えなかった?

廃院は考えなかったですね。
3つ理由があります。
1つ目は、ゼロから立ち上げ自分の子どものように大切にしてきたクリニックを廃院するという選択肢はなかったことです。
2つ目は、職員のことです。
働こうと思えば職場はいくらでもありますが、私を信じてついてきてくれた職員に対して、廃院をきっかけに困らせることになると思います。ですから廃院という選択肢はありませんでした。
3つ目は、患者さんのことです。
廃院しても別の医療機関を探せばあるかもしれません。しかし、約2万人が利用してくれている当院の患者さんのなかには高齢者も少なくありませんので、通院が遠くなると困惑する方もいるかと思います。私が逆の立場であったら困りますし、他人の気持ちを考えなければいけないのが責任だと考えておりますので、廃院という選択肢はありませんでした。

Q5 患者さん第一で寄り添ってこられたんでしょうか?

私の治療方針は常に患者第一と考えています。
説明ひとつにとってもなるべく安心させることが大事であり、なぜ手足が痛くなるのか、その原因を究明して根本から治療をします。レントゲン撮影だけ行い、帰してしまうとまた痛みが出た際、患者さんは不安になってしまいますので、時間を掛けて説明を行い対応していくのが私のスタンスです。

Q6 メディカルプラスに相談したきっかけは?

タイミングが非常によかったです。ちょうど気持ちが揺れ動いている時にパンフレットが届いたんです。届いたときは連絡をせず保管しておいたんですよね、気持ちが固まった時に連絡してみようという感じでした。
適当な業者もあるので不安もありましたが、話だけでも聞いてみようと連絡したところ、初めてお会いしたにも関わらず信頼できるかもと感じました。その後も色々話をしているうちにこの人だったら安心して頼めるなと思い、妻と相談して依頼することに決めました。

Q7 継承する上で思い出深かったことは?

後継者を選ぶときに人間性で選ぶのは大事だなと感じました。
複数名の候補者と面談をしたのですが、継承の経験がないので一度の面談だけでは、候補者の人間性まではわからず、その結果、少し勉強することもありました。幸いなことに、原先生(後継者)は患者さんからも優しいと評判をいただいて安心してます。

Q8 原先生(後継者)のご印象はいかがですか?

複数名候補者がいるなかで、一番印象が良かったんです。ただ、原先生(後継者)の勤務の都合上、お互いの継承時期が合わなかったため、他候補者と一旦お話を進める形になりました。ですが、その候補者とは縁がなかったため、改めて原先生(後継者)にご相談をしたところ、積極的に対応していただき感謝しています。

Q9 継承してよかったと思っていますか?

患者さんや職員のことを考えると少し寂しいですが、原先生(継承者)が継承され、患者さんも変わりなく通院できて、職員が誰一人欠けることなく継続して勤務出来ておりますので、安心しています。
医療は忘れずに続けることが大切なので、週末は知り合いのクリニックを手伝いながら第2の人生のスタート準備を進めています。継承前は、クリニック経営、患者さん、職員のことを常に考えていましたから、時間や気持ちに余裕がなかったので、今は継承してよかったと思ってます。

Q10 これから継承を考えている先生に一言お願いします。

開業されている先生方は、私と同じ気持ちだと思いますが、人事関係、働き方改革、職員不足などで、患者さんを大切にしたくても思い通り行かなくて、イライラすることもあったかと思います。
医者として患者さんを第一に考えることも大事ですが、私には後継者がいないため、無理して倒れたりでもしたら、患者さんも職員も困って迷惑ですから、譲渡する2~3年前から、院内ミーティングで時期がきたら後継者を見つけて職員の雇用継続できる環境を整えると話をしてきました。
相談することでみえてくることがあると思いますので、色々な面を考えて困ったり悩んだら相談するのもいいと思います。
開業したり、譲渡したりをするのも一つの生き方ですからね。


譲受された原憲司院長の医療継承インタビューはこちらから


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