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医院継承の流れ ⑱クロージング

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医院継承クロージング

いつもお世話になっております。医院継承(承継)、クリニックM&A仲介支援のメディカルプラスです。

本日は【医院継承の流れ】の中の最終行程となる⑱クロージングについてご説明します。

クロージングとは?

クロージングとは売手側が譲渡対象物を引渡し、買手側は売買代金の支払いを行う最終手続きのことをいいます。クロージングは銀行で行うことが多く、先ずクロージングの前提となる書類や重要物品の確認を行います。例えば医療法人M&Aの場合、以下のような書類の確認を行います。

【確認書類】

■売手側

・臨時社員総会議事録(出資持分譲渡の承認、旧社員退社・新社員入社の承認)

・役員辞任届

・旧社員(役員)の印鑑証明書

・医療法人の登記簿謄本

・医療法人の実印

・医療法人の銀行印

・医療法人の印鑑証明

・医療法人の銀行通帳

・医療法人のキャッシュカード、クレジットカード、鍵等の重要物品

■買手側

・実印

・印鑑証明

・受領証

※同日に役員変更登記の手続きを行う場合は以下の書類も用意する必要があります。

・臨時理事会の議事録(新理事長選任に関する承認)

・役員就任承諾書

・理事長就任承諾書

・新役員の印鑑証明書

・新役員履歴書

・医療法人の定款の写し(原本証明)

・新理事長の医師免許証の写し

■その他

・最終譲渡契約書

・時間純資産計算明細書

・財産目録

・新旧社員役員名簿

上記必要書類及び重要物品に不備がないことを確認し、売手から買手へ必要書類及び重要物品の引渡しと同時に、買手から売手に売買代金の支払決済を行い、着金確認と受領書の発行をもって無事にクロージング完了です。

医療法人のM&Aと事業譲渡(事業承継)ではクロージング手続きが異なります。

個人クリニックの事業承継の場合、医療法人のM&Aクロージング手続きとは流れが異なり、同日に全ての手続きを行うことはできません。医療法人M&Aの場合、法人名義の債権及び負債(リース負債含む)、雇用契約や賃貸借契約などはそのまま引き継がれます。一方、個人クリニックの場合は原則として債権や負債、雇用契約、賃貸借契約は引き継がれません。新たに契約を締結するか、あるいは契約名義の変更手続きなどをおこなう必要があります。また、保健所への開設届、厚生局への保険指定申請届出(要遡及請求)、公費など関係行政庁への届出、診療報酬支払基金なども手続きが必要になります。

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