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医院継承の流れ ⑫マッチング

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医院継承マッチング・トップ面談

医院継承(承継)、クリニックM&A仲介支援のメディカルプラスです。

本日は【医院継承の流れ】の中の⑫マッチングについてご説明します。

売手側の院長に買手候補先のネームクリアを行ったあと、買手候補先に対してインフォメーションパッケージ(詳細資料)を開示して買収の可能性を検討してもらいます。検討のうえ、さらに具体的に話を進めたいという意向を確認したら次にマッチングを行います。

マッチングでは売手側の院長と買手側の医師がトップ面談を行い、クリニックの見学を行います。トップ面談は現地見学を兼ねて同日にクリニックで行うこともあれば、情報漏洩の観点からクリニック以外の場所でトップ面談を行い、現地見学は後日行うこともあります。いずれの場合も買手側の医師がクリニックを訪問する時はスタッフや患者さんがいない休診日を使って行います。

トップ面談

トップ面談はお見合いの様なものです。先ずはお互いに自己紹介を行い、相手の人柄をみて、診療理念、経営方針などの考え方を確認します。あとは今後のスケジュール、継承後の継続勤務や引継ぎ期間などに関する大まかな条件の確認と、クリニックの患者層や診療内容に関する質疑応答を行います。

相手の印象を悪くしてしまう可能性があるため、トップ面談の場では細かい財務内容の確認や譲渡価格の値下げ交渉など具体的な条件交渉は避けたほうが良いでしょう。またトップ面談の際は服装にも気を遣いましょう。ジーパンにスニーカーなどあまりにもラフな服装で面談に臨んでしまうと相手の印象を悪くしてしまうことがあります。お互いの第一印象で直ぐに話が決まることもあればその逆もあります。

クリニック現地見学で見るべきポイント

次に施設見学ではクリニック全体の雰囲気、患者スタッフ動線、医療機器、什器備品などの確認を行います。建物や内装が経年により老朽化している場合や、医療機器の入替、動線変更、バリアフリー化など改修の必要がありそうな点も合わせて確認しておきます。改修工事が必要となる場合、継承(譲受)する医師は事業計画において譲渡価格と開業後運転資金に加え改修工事費用も予算を組んでおく必要があります。

前院長から新院長にクリニックを引き継ぐ際、改修工事予算を多めに組んで大規模な改修工事を行う方法と、まだ使えるものはそのまま使いコストを最小に抑えて引き継ぐという2つの方法があります。どちらが良いと一概には言えませんが、当社としては現状で経営状況がうまくいっているクリニックに関しては、大規模な改修工事や診療内容の変更は行わず、前院長の診療方針を踏襲しながら少しづつ時間を掛けて新院長の方針へ移行していく事をお勧めしています。

クリニックの院長が変わったのだから、新しく生まれ変わったということをアピールしたいという気持ちもわからなくはないですが、現状で沢山の患者さんが来て十分な利益が出ているのであれば、逆に何かを大きく変えてしまうことにより患者さんが減ってしまうリスクも考える必要があります。まずはソフトランディングで患者さんをスムーズに引き継いで、患者さんとの信頼関係も構築され、利益が溜まってから大きな投資を行うことで低リスク低コストな開業ができる。それが継承開業の最大メリットだと思います。

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