【第三者医院継承事例】千葉県×心療内科　最終譲渡契約調印　～成約報告～

こんにちは。メディカルプラスです。千葉県北西部にある、医療法人開設の心療内科クリニックの最終譲渡契約調印がありましたので、ご報告いたします。第三者継承をご検討中の院長先生や継承開業をご検討中の皆さまの参考になりますと幸いです。

⇒【案件No-1470】千葉県×心療内科

本譲渡案件の特徴

当該クリニックは千葉県北西部に位置し、最寄駅直通かつ駐車場も隣接といった天候に関わらずアクセスしやすい商業モールに開業されました。心療内科と内科を標榜し、地域のみなさまと共に歩む心の健康のパートナーとして、15年以上の歴史がございました。

開業当時は30坪程度の広さでしたが、2010年に法人化した折に改装し延床面積を広げ、複数の診療室とカウンセリングルームのほか、様々な用途に使うことのできる多目的スペースを増築されました。また、医師3名を中心に公認心理士と看護師と薬剤師が所属、その確かな仕事を事務やパートが支えるというゆとりある人員構成を築き上げ、万全の体制で心の不安に寄り添う地域医療を支えていらっしゃいました。心療内科では心理療法やカウンセリング・ストレスマネジメントといった総合的な診療を、内科では急性期から慢性疾患・各種ワクチンや予防接種・健診などを行い、多い時には100名以上の患者さまが通院する盛業ぶりで、信頼と安心の場所としての確固たる地位を確立されていました。

メディカルプラスには2022年7月ごろ、お問合せをいただきました。弊社で提供しております医師転職サービス「メディカルプラスキャリア」にて転職のご支援をさせていただいていた医師に対し、医療法人の事務長（奥さま）よりお問合せをいただいてのご縁でした。

早速弊社の紹介事業部の転職エージェントがお伺いし、詳しく話を聞かせていただいたところ、理事長（院長）がご高齢かつ持病があり、診療にあたり身体への負担が増えつつある状況であること、また後継者不在であることが分かりました。事務長（奥さま）としては良い方を院長として雇用し診療を任せ、経営側に集中したいとのご意向でした。しかしそれでも事務長（奥さま）の経営的負担が大きいこと、またいわゆる「雇われ院長」という形で長期間経営をすることの不安から、第三者医院継承に興味を持たれ、転職エージェントから継承コンサルタントにバトンをつないでもらい、2023年9月から候補者探しをはじめました。

本案件の特徴は以下の通りです。

【クリニックの特徴】
・駅前商業モールで位置しており最寄駅から徒歩数分程度の利便性
・事業規模拡大の余地がありながら、院長の体調問題で見送っている状態

【本案件の難易度が高かった点】
・院長の体調不良もあり速やかな継承希望
・医師や職員が多く人材マネジメントスキルが必要
・実質的経営は事務長（奥さま）が担っており、業務棚卸が可能な後継者を希望していること
・テナントは定期借家契約で継承後の契約更新の見立てが付けにくいこと

【成約の決め手となった点】
・売主の希望譲渡時期に対応できる候補者との出会いがあったこと
・後継候補者の近親者に事務長業務を任せられる方がいたこと
・前経営者の事務長（奥さま）が一定期間継続勤務してくださること

本案件は、ご相談から約7ヶ月で成約となりました。
当該案件はその利便性から高い集患力があり売上は安定、チーム医療が確立されクリニックの自律性が高いといった魅力のある一方で、継承までの短いスケジュールや人材マネジメント、クリニックを裏側から支える難しさから、多くの候補者が辞退となりました。
そうした中、一名の個人医師から「事務長（奥さま）が一時的に継続勤務をしマネジメントをサポートしてくださるのであれば、早期に継承可能」とのご意向をいただきました。事務長（奥さま）にはもともと地域医療に貢献したいという強い想いがあり、長く連れ添いクリニックに貢献してくれた職員への心配もあり、院長もご勇退が可能になることから、継続勤務の提案を快諾され、最終譲渡契約となりました。

弊社では数あるクリニックM＆A成約案件の中から、医師・医療法人さまのクリニック開業を検討する際の一助となりますよう、一部をレポート公開しています。無料相談を実施しておりますので、医院継承（承継）、クリニック売却買収、医療法人M＆Aをお考えの方はこちらより【お問い合わせ】お気軽にお問い合わせください。